こけしの郵便ポスト、羨望のまなざし?
鳴子温泉湯めぐり駐車場より徒歩3分。
早稲田湯通り、鳴子郵便局のこけしポストが見つめる先に――
視線の先には、のぼりが立ち並ぶ純和風な建物があり、
辺りには美味しそうな匂いが漂います。
四季ごとに色を変える、ぬくもり溢れる店内
暖簾をくぐり、靴を脱いで中へと進むと、そこには
部屋一面に広がる畳!
室内には、座卓とテーブル席が設けられています。
縁側の先には、広いお庭。
四季折々の豊かな表情を楽しみながら、料理を堪能できます。
温泉卵が嬉しい!
鳴子温泉ならではのカレーライス。
着席して早速、
「鳴子に来たなら温泉卵が食べたい」という
カレーライス好きな私にぴったりのメニューを発見しました。
辛さは控えめ、じっくり煮込まれた鶏肉が口の中でほろほろと柔らかく崩れていく。
待望のとろとろ温泉卵がさらにカレーをまろやかにしてくれます。
ターメリックライスの横には
リボン形のニンジンピクルスと、リンゴのドライフルーツが異彩を放っています。
ほら見て、珍しいね、と一緒に居たカメラマンに話しかけると
彼女も口を開きました。
「あれ?私のカレーには花の形のニンジンが乗っているよ?」
同じメニューを頼んでいた私たちは、思わず顔を見合わせました。
おかあさん達のあたたかな心意気
「そのニンジンはね、実はお客様に合わせて変えているのよ」
お教えいただいたのは、メニュー考案のほとんどを担当したという
スタッフの馬場さん。
複数人で来店したお客様には
それぞれ別の形を乗せて提供することが多いのだという。
「『私のはハートだ』『こっちはリボンだ』とはしゃいだ声が
厨房まで聞こえてきて。私も勝手に楽しんでいるのよ」と、
馬場さんはいたずらっぽく笑います。
確かに、自分のために選んでもらったモチーフだと
何だか特別感が込み上げてウキウキしますよね。
そして、もう一つ気になる、リンゴのドライフルーツ。
こちらはなんと、鳴子温泉の温泉熱を利用して乾燥させたもの。
リンゴだけではありません。
カレールーには、同じく温泉熱で乾燥させた野菜が含まれており、
とても味わい深く仕上げられています。
鳴子温泉熱による乾燥食材を使った料理。
この味は、たかはし亭でしか味わえない逸品ですね。
「鳴子に来るきっかけになれば」
意外にも、手先が不器用で昔は作るのが苦手だったと笑う馬場さん。
それでも、自身が“食べることが好き”、そして“喜んでもらうことが好き”
という気持ちを持ち続け、ボランティアとしてたかはし亭のスタッフを
勤めていらっしゃいます。
誰もが安らげるようなお店になれたらと、お子様連れも大歓迎。
親子のリピーターもいらっしゃるようです。
何より、珍しいお料理が多い、たかはし亭。
「『たかはし亭のこの料理が食べたい』と、このお店が
誰かにとって鳴子に来るきっかけになれば嬉しい」と話す
馬場さんの目はキラキラと輝いていました。
(撮影: 佐竹歩美・安部菜摘)
INFORMATION
たかはし亭
- 住所
- 宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷121-1
- 電話番号
- 0229-81-1510
- 営業時間
- 10:00~15:00
- 定休日
- 水曜日・木曜日(祝日営業、翌日振替休業)
- 駐車場
- 無
※湯めぐり駐車場(無料)をご利用ください。
- 席数
- 8~11席
・座卓:6席(12~13名分)
・テーブル席:2席(8名分)
・縁側席:3席(4~5名分)
※冬季は縁側席でのご提供を控えています。
- お子さま対応
- OK
離乳食持ち込み等、お気軽にご相談ください。
- 予約
- お電話にて。
通常時、団体様は30名程度までご相談承ります。
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